9月上旬の蝉時雨。
部屋で暑くて伸びていたら呼び鈴が鳴った。
自分の家に来る訪者と言えば8.5割が新聞等の勧誘で
残りの1.5割は宅配便である。 悲しい事に。・゚・(ノД`)・゚・。
いつもだったら勧誘はドアも開けずに追い払うのだが「ブリジストンです」
と言う男の声で思わずドアを開けてしまった。
男「こんにちはブリジストンです。ご存知ですか?」
玄関前に居たのはちょっとイケメンな やさ男。口髭が似合ってないぞ。
大抵の人にとってはブリジストンとはタイヤメーカーなんだろうけど
自分にはブリジストンと言えば自転車メーカー。
俺「あー、自転車のメーカーの。 何か?」
男「いやー、うちでは自転車は作ってないですよ(笑)車のタイヤメーカーのブリジストンです。」
・・・ん?って思った。タイヤメーカーのブリジストンも自転車メーカーのブリジストンも勿論同じメーカー。
自転車のシマノと釣りのリールのシマノも同じメーカー。
「こやつ最大限に怪しい」って思い、脳内の最高警戒レベル5を発令。
自社の商品を知らないわけ無いでしょ。ってか嘘付くにしても勉強不足過ぎ。
俺「あー、タイヤの。 んで何か?」(車なら持って無いぞ。)
男「お布団の無料診断・点検に参りました。」
おぉぉぉ~。意表を突いた攻撃だ。自ら「車のタイヤのブリジストン」って言っておきながら
布団の点検だと?流石にブリズストンが布団の点検業務をしてるかどうかは知らない。
あまりにかけ離れた方向からの攻撃に脳内緊急警戒レベル6を発令。
緊急警戒レベル6は数年前の自転車旅の時、ホモのオッチャンに太股を触られた時以来の発令だ。
男「今お使いの布団かベッドは何年くらいお使いですか?」
俺「布団を2年位かな?。。。」
実際は10年は使ってるんじゃないか?って思う程の煎餅布団だが見栄を張って
2年って答えて見た。10年なんて言うとうちの布団を買えと言ってきそうだし。
2年なら無難な線だろうって思って答えた。。。
男「あわわわゎゎゎ。(驚)2年も使ってるんですかー?」(←超驚き顔。本当に あわわゎゎ って言って驚いてた)
俺「え、ええ。そうですよ。」(←2年じゃダメか?2年でもダメか? 少し動揺)
男「2年も同じお布団使っててお体は大丈夫ですか?1年以上使うとお布団が固くなって体に悪いですよ無料でお布団を購入当初の弾力に戻させて頂きますがいかがですか?」
こんな事を言う警戒レベル6の男を部屋なんかに入れると あーだこーだ 言われてお金を取られるに
決まっている。
それに汚い部屋と汚い煎餅布団を見せるのは恥ずかしい。
俺「自分は400日以上薄っぺらな寝袋でテント生活してたけどすこぶる快調ですよ?寝袋に比べたら2年熟の煎餅布団(本当は10年だけど)は天国です。」(全て事実。)
男「あわわゎゎ!テントで400日ですか。凄いですね。でも若いからまだ大丈夫なんですよ。もう少し年を取るとその付けが回ってきます」
と、カバンから資料を取り出してご丁寧に見せてくれる。
その資料には古い布団を使ってる人の(骨とか筋肉関連の)病気の発生率が年齢毎にどの位上がるかがグラフで書かれている。
男「これを見ると怖いでしょ?極端な話、若い人でも床で寝てると2週間もしないで骨や筋肉に異常が出て1ヶ月も床で寝ると歩く事も困難になってしまうんですよ」
俺「1ヶ月で?」
男「はい」
俺「若い人も?」
男「はい」
床で寝る・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ 俺の守備範囲だ。
俺「自分は、3年くらい前から夏の間の2~3ヶ月床で寝てるんですよ。布団は暑くて寝苦しいですから。3年前から毎年2~3ヶ月床で毎日寝てるんですよ。今年も勿論床で寝てますよ。もう2ヶ月以上ですよ。」(事実)
男「あわわゎゎ」
俺「歩けないどころか思いっきり走れますけど。」
男「あわわゎゎ」
俺「その資料どこで調べたものなんですかね?」
男「あわわゎゎ、 じゃじゃじゃじゃぁ、お宅には必要ないですね」
バタンと自らドアを閉めて行ってしまった。
ムフフ。(^~^) 勝った!
まぁ、この人が悪質な訪問販売員だったかは分からないが。。。
皆様、訪問販売にはご注意を。
玄関に「訪問販売お断り」と書いておくと 訪問販売法 で訪問販売の人は尋ねてはいけないらしいです。